わたぽんの気持ち箱

紡がれる言葉たち

『制度論の構図』

制度論の構図_pp.10-28

ここで、「取引コスト・アプローチにおける企業の存在理由の説明の仕方が、内在的にも首尾一貫しないものであること」(本書、p.12)を指摘するために、新制度学派による取引コスト・アプローチの特徴について、本書は指摘する。議論の展開がやや分かりづら…

制度論の構図_pp.1-10

盛山和夫『制度論の構図』(創文社、1995年) 制度とは何か。本書はこの問いに対して決定的な解を提示しようとするものではなく、ありうべき答え(方)の概略について示そうと試みるものである。 第一章「制度という問い」は、そもそもこの問いがどのような…